当店について
「竹の湯」創業は大正2年頃。
大正元年頃に、この土地の持ち主だった敷地から井戸が沸き、その泉質を当時の東京都衛生試験所において検査(分析表検査日:大正2年11月)したところ、炭酸アルカリ泉(療養泉)と分析され、大衆湯治浴場として2階に休憩所を設けた銭湯「竹の湯」が発足しました。
炭酸アルカリ泉とは、炭酸水素塩泉(重曹泉)など炭酸水素イオンを主成分とするアルカリ性の温泉で、当店の温泉分析表においても「炭酸水素塩冷鉱泉」と分析されていることから、当時も同じ泉質の恐らく黒湯を利用した銭湯だったと思われます。
その後、昭和20年5月に空襲で竹の湯は罹災してしまい、営業ができなくなりました。
この時、昭和17年頃からこの地に石川県から疎開していた初代(私の祖父)は当時の鳥居坂警察署に罹災証明をもらいに行ったり、竹の湯復興のために活動していたようです。
その後この場所を祖父が買い取り、昭和24年~25年頃、復興「竹の湯」を祖父が再建しました。
昭和36年には、新たに少し離れた場所に井戸を掘り、152m地下から今の黒湯を引き直しました。
そして、昭和62年に2代目(私の父)が煙突が倒れる夢を見たのをきっかけに、今のビル型銭湯に建て直しました。
この頃は特に温泉の認可は取らず、黒湯の銭湯として営業しておりましたが、
平成14年に温泉の認可を正式にとり、温泉名を「麻布黒美水温泉」と商標登録して、店名を「麻布黒美水温泉 竹の湯」とし、現在は4階建てビルの1階で営業しております。
温泉名は黒褐色の水の色と、このお湯に入ると肌がつるつるするというお客様の声をもとに父が名付けました。
私は生まれてからずっとこの温泉に入っていますが、自分が入浴したどの温泉よりも肌がすべすべになり、疲れも取れ、とても気持ちが良いと思っています!
是非一度黒美水温泉にご入浴してみて下さい。
当店は店内が大変狭くなっております。土日祝日は大変混み合いますので、お客様にはご不便をおかけ致しますが、洗い場の譲り合いなどご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。